自尊心を胃袋にたとえると人々の
行動原理を説明しやすい。
1日3食きちんととっている人は、
胃袋を満たすことを心配する必要がない。
しかし、ひとたびその人が
1日か2日食べられなくなると、
性格に変化が現れる。
ふだんは温厚で素直な性格なのに、
突如として強情で意固地な性格に変わるのだ。
他人に対して批判的になり、
何をしても満足しなくなる。
空腹を克服する方法は、
空腹を満たす以外はない。
言い換えると、空腹で苦しんでいる人は、
食べることによって自分の最大のニーズを
満たさなければならない。
他のことに意識を向けるのはそれからだ。
人々はたいてい自分の自尊心を
満たすために行動するから、
正論を説くよりも
相手の自尊心を満たすほうが
人を動かすうえで効果的である。
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