好きって
美味しいものを一人で食べた時、
あの人にも食べさせたかったなと
思えることだと思ってます。
あるいは途方もないほど美しい景色を見た時
思わずそれを撮って写真を送ること。
送れなくても、送れなかったことは
ずっと覚えていること。
同じ感動を同じ場所で感じたいと願うことが
私の「好き」にはあるようです。
あるいは少しでも眠らせてあげたい、
気持ちよくさせたい、そんな欲求をすべて
自分優先ではなく相手優先にしたいと
願うこともまた「好き」なのかしら、と
思っていて。
だからもし好きな人がいたなら
好きだと伝えるよりもまず、そんな
言葉にならぬ瞬間言葉にならぬ現場に、
二人で遭遇することが大事だと信じている。
「好き」と伝えることよりも
終電過ぎの夜道を一緒に散歩することの方が大事。
なぜなら、言葉でわかりあうより
言葉にならぬ瞬間にふたりを閉じ込めさせてしまう方が、遥かに複雑で、偶然的で、
印象深く、ふたりはどうしようもないからです。
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