「Don't believe anybody.」の精神

ストレスの9割は人間関係。
これは間違いありません。
そして、人間関係のストレスのうち、
ほとんどが「相手に対する期待」から
生じていることに気づいているでしょうか。

たとえば
「同僚に気に入らない人がいる」
というストレス。

考えてみると、これは

「もっとフレンドリーに接してほしい」

「もっと、自分が好きな性格になってほしい」という期待の表れです。


期待と似ている言葉に
「信用」というものがあります。
これもじつにやっかいで、

たとえば私が手術している際、

助手の若い医師がミスをしたとしましょう。

このとき、私が腹を立てるのはなぜか。

それは相手を信用し、
「うまくやってくれる」と
期待しているからです。

人を信頼し、期待するのは
人間的には美徳です。

しかし、自らのコンディションを整え、
常に高いパフォーマンスを発揮する上では、
あまり得策ではありません。

大事なのは
「Don't believe anybody.」の精神。

「誰も信用しない」とは一見クールで、
人でなしのように感じるかもしれませんが、
「すべては自分の責任である」という
覚悟の表れと考えることもできます。

気に入らない上司がいようが、
悪口ばかり言う同僚がいようが、
後輩がミスしようが、

取引先が勝手なことを言おうが、

いつ、どこで、どんなミスが起ころうが、

すべては自分の責任。

そう認識していれば、
他人に腹を立て、
自律神経を乱すことはありません。

大事なのは、
どんな状況下でも、ストレスフリーで、

ベストなパフォーマンスを

発揮することです。


だからこその
「Don't believe anybody.」なのです。

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