すべての人は自分が重要な存在だと
感じたがっているだけでなく、
自分の重要性を他人に認めてほしいと
思っているのだ。
すべての人は自分の価値を確認するのを
他人に手伝ってほしいのだ。
もし誰からもつまらない人物のように
扱われたら、自分の価値を
確認できなくなってしまう。
<相手に重要感をもたせる3つのルール>
①相手を重要な存在とみなす
②相手に注目する
・一人ひとりが人間として
大切にされていると感じる労働環境で、
仕事の進め方にある程度の裁量を
与えてもらうと、作業員は
よりよい仕事をする。
・すべての人にスポットライトをあてる
なんらかのグループに対しては、
一人ひとりの存在を認めることを
心がけよう。
③相手に対して威張らない
・すべての人は自分の重要感を
満たす必要があり、そのために自分の
重要性を他人に認めてほしいと感じている
・相手に好印象を与えたいなら、
自分のすごさをひらけかす必要はない。
相手に感銘を与える最も効果的な方法は、
自分が相手に感銘を受けたことを
伝えることだ。
・相手の間違いを指摘するのは
必ずしも得策ではない。
私たちが他人の間違いを指摘するとき、
それはたいてい問題を解決したいからでは
なく、相手を批判して自分の重要性を
高めたいからである。
そこで、相手の間違いを指摘する前に、
「相手が正しいかどうかは大きな意味を
持つだろうか?」と自問しよう。
もし相手の間違いが生死にかかわるなら、
それを指摘しなければならない。
ep. 小さなレストランのオーナーが会話の中で
「私はそんなにお金を稼ごうとは
思わないね。だってもし年収が
10万ドルあっても、
税金で90%持っていかれるから、
手元には1万ドルしか残らない。
でも、年収が3万ドルなら、
その半分の1万5000ドルが手元に残る」と
言った。
会計士は平然として何も言わなかった。
食事のあとで
「なぜあのオーナーの間違いを指摘しなかったのか?」と尋ねたところ、
彼はこう言った。
「私が彼の間違いを指摘したところで、
彼に恥をかかせるだけでなんの得にも
ならないんだよ。彼が正しいかどうかなんて
どうでもいいことさ。
彼は自分の主張を信じたいのだからね。
もちろん、彼の年収が実際に
10万ドルあって、私が税務を担当するなら、
彼の間違いを指摘しなければならない。
しかし、彼の年収は10万ドルもなく、
自分の自尊心を満たしたかっただけさ。
だから私がそれについて
どうこう言うべきではないんだよ。」
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